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整調
鍵盤に加えられた力を、弦をたたく運動に変えるアクションの動きを調整することを、整調といっています。
時には、調律以上に重要な仕事となることもあります。
ピアノのテクニックが上達すればするほど、重要性が増してゆきます。
調整の悪いピアノでは、そのテクニックが発揮されないばかりか、ミスタッチの原因になったり、普段の練習においても、無理な演奏の仕方を要したり、変な癖の元となったり、上達の妨げとなりかねません。
ですから、普段から調律、整調、整音、のきちんと施されたピアノで練習することをお薦めします。
私は調律師として活動するようになって、30年近くになりますが、アップライトピアノをきっちり整調されてるピアノをほとんど見たことがありません(私が伺ってる所以外で)。
これは、調律師の意識の中で、アップライトピアノは整調してもあんまり変わらんやろ、とか、お金にならんとか、いろんな 理由づけで行わないことからだと、思われます。
しかし、実際、入念に手を入れれば、かなり音も変わりますし弾きやすくもなります。
私も、Y社系の店に勤めてた時は、他社のピアノに出会った時は、調律以外のことはしてませんでした。
それは、Y社以外のピアノはピアノじゃない、というおごりと、手を入れても変わらんやろ、という思い込みによるものでした。
しかし、Y社を退社後、いろいろなメーカーのピアノを触る機会増え、きっちり整調するようになり、この変なイメージは完全に払拭されました。
メーカーによる音の違いとか、タッチの違いはありますが、使用に耐えられないようなピアノはほとんどありませんでした。
どのピアノも、手を入れれば入れるほど、確かに答えてくれました。
たいていの一般の調律師は、家庭の調律がほとんどですから、仕事の90パーセントはアップライトピアノです。
ですから、ふだんから、整調をやってないと、技術の伸びも望めませんし感覚、センスも育ちません。
このサイトを見た調律師の方、ぜひ、アップライトピアノも、整調、整音、やってください。
スティック
ピアノを調整するとき、あるいは、整音するとき、気をつけないといけないことがあります。
それは、各、フレンジ(関節部)の回転軸が、きつくなって動きが悪くなってないか確かめておくことです。
これをスティックといいますが、意外と、音が出てる時は、気がつきにくいものなんですね。
しかし、音の響きがわるいとか、音量がでないとか、少し慎重になれば気づくことですが。
これを調節せずに整調、整音をやっても、100%の効果は得られません。
それと、鍵盤バランス、フロント両ホールおよび摩擦部分のすべりを、良くしてから始めなければなりません。
この、スティックを取るだけで、驚くほど、音がかわることがよくあります。