奄美シマ唄

■奄美の島唄は、よく「シマ唄」と表現される。 奄美では各集落の事を「シマ」と呼び、同じ題名の唄でもシマ(集落)ごとに違う。 このように、シマによって詞を変え節を変えて歌い継がれる奄美のシマ唄。 そのシマ唄を本島で大きく2分するとすれば、笠利町を中心とする奄美本島北部地方の「笠利(かさん)節」 瀬戸内町を中心とする奄美本島南部地方の「東(ひぎゃ)節」とに分かれる。 「笠利節」は平明さと荘重さを特徴とする。「東節」は変化に富んだ情緒溢れる節回しが特徴とされる。 これら奄美に幾多存在するシマ唄には楽譜が存在せず、全て口伝にて引き継がれる。 シマ唄は人の集まる席で唄われる事が多く、祝い唄や教訓唄、遊び唄などがある。 中でも遊び唄は、日頃の生活や恋愛、うわさ話などを唄にしたものが多く、即興で作られる事もある。 これらの遊び唄を唄い合う事を「唄遊び」と言い、最初は声慣らしの「朝花節」から最後は「六調」と、だいたいの曲構成も決まっている。 奄美のシマ唄では「裏声」を多用する事によって、音域の広がりを表現する事ができる。 古くから女性を重んじる奄美では、「女性のキーに合わせるために裏声」と言う説もある。 伴奏には「三味線」(本土の三味線とは違い、ニシキヘビの皮を張り、細く薄い竹の皮で弾く)、「島太鼓」(チヂン)などを使用する。

奄美シマ唄紹介


■朝花節
奄美では定番のオープニング曲。挨拶、声慣らし、場の清めを兼ねる唄。

■黒だんど節
「黒だんど」とは、空が黒ずんできた、雨が降りそうな空模様と言う意味。

■行きゅんにゃ加那節
奄美島唄の中で一番知られている唄。愛しい人との別れを唄った唄。

■よいすら節
奄美の姉妹神(うなりがみ)信仰に基づく唄。

■糸繰り節
薩摩統治時代に紡績工場で強制労働を強いられた民のつらい生活を唄った曲。


※ LIVE等で演奏しているシマ唄はコチラ(別窓で開きます)