十善戒
遍路の守らなければならない十の戒めです。当然、遍路だけでなく私たちの日常の生活の中でも生かしていただきたいものです。

 一、不殺生(ふせっしょう)あらゆるものを殺してはいけない。
 二、不偸盗(ふちゅうとう)盗んではいけない。
 三、不邪淫(ふじゃいん)正しい愛情生活をしなければいけない。
 四、不妄語(ふもうご)嘘、いつわりを言ってはいけない。
 五、不起語(ふきご)心にもないお世辞を言ってはいけない。
 六、不悪口(ふあっく)悪口を言ってはいけない。
 七、不両舌(ふりょうぜつ)二枚舌を使い、信用を失うことを言ってはいけない。
 八、不慳貪(ふけんどん)けちけちして欲張ってはいけない。
 九、不瞋恚(ふしんに)嫉みや怒ってはならない。
 十、不邪見(ふじゃけん)正しい考えを持ち、不正な考えを起こしてはならない。
 無 財
 七 施
お金が無くてもできる施し

 一、身  施(しんせ)体による奉仕。難渋している人を助けてあげましょう。
 二、心  施(しんせ)思いやりの心を持ちましょう。
 三、眼  施(がんせ)やさしき眼差しをかけてあげましょう。
 四、和顔施(わがんせ)いつも笑顔を絶やさないようにしましょう。
 五、言  施(ごんせ)暖かい思いやりのこもった言葉をかけましょう。
 六、牀座施(しょうざせ)自分の席をゆずり、相手に良い場所を提供しましょう。
 七、房舎施(ぼうしゃせ)わが家を一夜の宿に貸しましょう。
 道 中 お遍路さんの道中では下記の事を守りましょう。

 一、 お大師様が橋の下で休まれているかもしれませんので、橋の上
    では杖をつかないようにします。
 二、 休むときは杖から休め大切に扱います。
 三、 行き交う人に会えば声を掛けましょう。
    本来、相互礼拝といってお遍路さんと出会うと互いに手を合掌
    する事がしきたりになっています。
    例)「おはようございます」「こんにちは」「ご苦労様です」「お気を
      つけて」 「もう少しですから頑張りましょう」「有り難う御座い
      ます」
 四、 お接待はお受けしましょう。御礼に納札をお渡し下さい。
 五、 車で移動の場合、歩き遍路さんに同乗の声を掛けるのはやめま
    しょう。歩きの方は悩みや苦しみを抱えて歩きに徹している方が
    ほとんどです。本当に困っている方には手をさしのべましょう。
  宿 最近は団体客などホテルや旅館などを利用している方が多いと思いますが、宿坊遍路宿、民宿、一般の家に泊めてもらう善根宿などがあります。お遍路さんに対しては何処も暖かくお世話していただけますがマナーは守って下さい。

 一、 宿に着いたらまず金剛杖の先を洗い、部屋の床の間など清浄な
    ところに安置します。杖の先が痛んでも削らないようにします。
    お大師様の爪といわれています。
 二、 納経帳、白衣なども同様に扱います。
 三、 食事の前後には合掌します。
 四、 宿坊などでは掃除などお寺のお勤めに参加しましょう。
 五、 宿で知り合いになった方たちに、動機やプライベートな事を聞か
    ないようにします。
 六、 相部屋などの場合、自分の身の回りのものを整理整頓します。
 七、 宿へは早く着いて、早く就寝、早く発ちますので周りに迷惑を掛
    けないようにします。飲酒などはもってのほかです。
 八、 予約は出来るだけ早くします。

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