別格第七番 金山(きんざん) 出石寺(しゅっせきじ)
本 尊:千手観世音菩薩 開 基:道教法師 宗派:真言宗御室派
真 言:おんばざら、たまら、きりく
御詠歌:くもりなき二名の島の金山にみのりの光かがやくを見よ
所 在 地:〒799-3462 愛媛県喜多郡長浜町豊茂乙1
電 話:0893-57-0011 FAX:0893-57-0012
お姿 納経印
山門
本堂 大師堂
境内
略縁起
養老2年(718)6月17日、旧宇和郡田中庄の猟師作右衛門が、鹿を追って山に入り鹿を射ようとした時、突然、金山が鳴り響き光明赫赫と輝き、鹿の姿はかき消え、鹿の立っていた足下の岩が真二つに割れ、千手観音菩薩と地蔵菩薩の像が地中から金色の光を放っていました。
作右衛門は殺生を悔い道教と名乗りこの仏像を本尊とし一宇を起こしたのが出石寺の始まりと言われています。
弘法大師が巡錫中、「三国無双の金山」なりと賛嘆され、後世この仏像が粗末に扱われ冥罰を蒙ってはならぬと、石室に密閉して秘仏とされ、護摩供を修法されたと言う。そして山号を金山と称されました。
本堂は昭和16年(1941)の火災以降に再建され、総欅(けやき)造りで屋根は反りのある銅板葺きとなっています。宇和島七代藩主伊達宗紀(むねただ)筆の「観世音」の額が掲げられています。又、護摩堂も重厚な造りとなっています。
山頂、820mにあり瀬戸内海国立公園内の県指定名勝地であり瀬戸内海を見渡せる絶景地です。早朝には雲海が見渡せます。六月の梅雨時期には参道両側に紫陽花が彩りをそえています。
境内から見渡す瀬戸内海
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