第二十番 霊鷲山(りょうじゅざん) 鶴林寺(かくりんじ) 宝珠院(ほうじゅいん)
本 尊:地蔵菩薩 開 基:弘法大師 宗派:高野山真言宗
真 言:おん、かかかび、さんまえい、そわか
御詠歌:しげりつる鶴の林をしるべにて大師ぞゐます地蔵帝釈
所 在 地:〒771-4303 徳島県勝浦郡勝浦町生名鷲ヶ尾14
電 話:08854-2-3020
お姿 納経印
山門
本堂 大師堂 本堂前の鶴
略縁起
桓武天皇(在位781〜806)が勅願寺として伽藍を建立しました。後に弘法大師が訪れ修行中、雌雄の白鳥が黄金の地蔵尊を互いに守りながら老杉に舞い降りるのを見て、霊感を感じ地蔵尊を刻み胎内に黄金の地蔵尊を納め本尊とし、堂宇を建立、山が印度の霊鷲山(りょうじゅざん)に似ていることから霊鷲山とし、鶴にちなんで鶴林寺と号し第20番札所として定められました。「おつるさん」の名で親しみを込めて呼ばれています。
その後、皇室、武将の帰依も厚く、兵火にも遭わず、蜂須賀公の加護もあって栄え、今日に至っております。
境内
杉の大木が並ぶ中に運慶作といわれる仁王門が安置された山門をくぐると右手に地蔵尊を祀る六角堂があり奥に大師堂があります。本堂は石段を登った正面にあり2羽の鶴に守られた形になっています。三重塔は五智如来を祀り徳島県の文化財になっています。本尊の地蔵菩薩は平安期の作とされ国の重要文化財となっています。別名「矢負地蔵」(やおいじぞう)と呼ばれ猟師が猪に射た矢を身代わりに受けた言い伝えがあり、猟師は殺生を悔いて自殺、山門の近くに猟師塚が残っています。参道には室町時代の年号を刻んだ丁石(ちょうせき)が残り、杉、桧の大木がそびえ胎蔵界の霊地にふさわしい歴史を感じます。
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