第十二番 摩盧山(まろざん) 焼山寺(しょうざんじ) 性寿院(しょうじゅいん)
本 尊:虚空蔵菩薩 開 基:役行者小角 宗派:高野山真言宗
真 言:のうぼう、あきゃしゃきゃらばや、おん、ありきゃまり、ぼり、そわか
御詠歌:のちの世を思へばくぎょう焼山寺死出や三途のなん所ありとも
所 在 地:〒771-3421 徳島県名西郡神山町下分字地中
電 話:088-677-0112 F A X:088-677-0012
お姿 納経印 山門
本堂
大師堂 衛門三郎の墓
略縁起
修験道の役小角(えんのおづぬ)が開基されたと言われています。後に弘法大師が訪れた時、この山に毒蛇が棲んでいて火を吐いたり大雨を降らして農作物に被害を与えていたのを知り、大師は水輪の印を結び、襲いかかる毒蛇を虚空蔵菩薩の加護を得て岩窟に封じました。そして三面大黒天を祀り、虚空菩薩像を安置しました。その時山は火の海となり焼けたため、寺号を焼山寺とし、山号を摩廬山としました。摩廬とは梵語で水輪の意味で、火伏せの意味があります。三面大黒天とは大黒天、毘沙門天、弁財天が合体した像です。三面大黒天は本堂横のお堂に安置されています。
昔から修験道の修行の地であり、足利尊氏は鎮西下向の折り祈願所としており、江戸期には蜂須賀公の信仰厚く発展しております。
境内
山門をくぐると杉の巨木(徳島県天然記念物)が立ち並び石段を上がると正面に本堂あります。本堂右手に大師堂、左手に三面大黒天が祀られています。境内は霧が立ちこめる日が多く幽玄そのものです。又、藤の群生地があってこれも徳島県天然記念物になっています。
中腹には四国遍路の開祖と伝えられる衛門(えもん)三郎の墓、杖杉庵(じょうしんあん)があります。
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